精神疾患をお持ちの方やこころのケアを必要とされている皆様のご自宅や入所されている施設にお伺いして相談をお受けしたり、必要な心身のケアや療養生活のさまざまな側面をサポートします。主な目的は「再発予防」「生活支援」「社会資源の活用支援」などとなっています。

症状の悪化を未然に防ぐためのお手伝いをします

服薬管理を含む体調・病状の把握することで症状の悪化を未然に防ぎ、入院に至らずに済むこともあります。また自立した生活を営むための技能を維持・向上させ、さらに社会生活の充実や就労・復職のサポートも可能です。

男性看護師も多く、経験も豊富です

「はぴふる」には精神科病院経験者をはじめ、精神科訪問看護の研修などを受けたスタッフが多く在籍しています。精神疾患をお持ちの方は、退院したからといってすぐによくなるものではありません。大切なことは、少しずつ社会や日々の暮らしに慣れていくことが大事です。
本人の希望に合わせて、あせらずにゆっくり社会復帰のサポートをします。

精神科訪問看護の3つの役割

①精神科訪問看護の役割【ご本人の自立】
精神疾患を持ちながら日常生活を不自由なく送るように自立を促すのは、訪問看護の大事な役割です。
無事退院しても決められた通院をせずに放置してしまう人も少なくありません。そうした人の中には、精神疾患の症状によって外に出ることが怖く、通院ができないという人もいます。その悪循環になり、また入院しなければならなくなる可能性もでてきます。
訪問看護においては、服薬管理と日常生活が送れるようになることの2つが自立だと考えられています。自宅で十分な治療ができるようにし、再発や再入院を防ぐことが重要です。

②精神科訪問看護の役割【社会復帰のサポート】
精神疾患があると、社会復帰をしたくてもできない場合があります。適切な機関や制度を利用して社会復帰ができるようサポートを行うのも、精神科訪問看護の大切な仕事です。
精神疾患を抱える方の多くは、不眠に悩まされています。不眠状態が長く続くと疾患の悪化につながるため、生活リズムがなかなか整えられず困っているときは、看護師が支援を行うようにします。
精神科の薬には舌下錠など特殊な飲み方をする薬があります。内服の方法や副作用が起きないかどうかをチェックしたりと、服薬に関するサポートも仕事の一つです。
本人は強い必要性を感じていない可能性もあったり、内服拒否があったりします。薬の必要性を説明すると同時に、薬は生活していくために欠かせないものであることを伝え、飲み忘れることのないようにサポートしていきます。

③精神科訪問看護の役割【コミュニケーションによる病状の観察】
精神科訪問看護では、医療処置をすることは少ないです。その代わり大切なのは、コミュニケーションをとることです。コミュニケーションをとりつつ、身体に異変が起きていないかどうかもチェックします。孤独は精神疾患を悪化させる恐れがあるため、まずは利用者さんが孤独を感じないようにコミュニケーションを密に図ります。病歴、入院前の生活状況、入院時の状況、ご本人が発する言葉などから、全体的な背景や置かれた状況の理解に努め、ご本人の思いや感情に寄り添ったアプローチを行います。